うっかり被災しまして 壱 2011/03/20_Sun_06:48

2011年3月11日。

午後、普通にお弁当も済ませ何事もなく、
普通に仕事が暇でボケ～っとネットしてたわけです。
26日に伊勢参拝を予定してたので、そのリサーチとかしてたかな。

携帯からけたたましいアラームが鳴り始める。
直後、グラグラと横揺れが。
あれ？大きい地震？
まさか…と、思いつつ外に出ようとしたら、今まで体験したことのない、激しい横揺れが！！
怖さと揺れでやっとのことで外に出る。
（出入口の前は屋根のある駐車場です。）
ヘタりこみながらお店の外壁にしがみつく。
他の従業員さんたちも出で来ている。
目の前で、お向かいさんの石塀が崩れと木造の小屋が潰れた。

………(((゜Д゜;)))………

あっち、崩れてます…

それくらいしか言うことが出来なかった。


周りを見ると父が居ない！
慌てて中に入るが、事務所は書類が散乱し、引き出しという引き出しが開いている。

中に行くと、父が家具を倒れないように支えていた。
家具より命だろーが！！(;`皿´)
何故か外に出たがらない父を外に出し、ガスの元栓を閉め、外に出るとチャリで母が帰ってきた。
近所のスーパーに買い物しに行っていたらしい。

とりあえず、従業員さんたちも、私たち家族も全員無事。


停電しているようだ。
信号機が点いていない。地震が終わった直後、猛然と吹雪。
あんなに晴れてたのに…


全員、一度自宅の様子を確認しに戻ってもらう。

自宅は私が行くと挙手。

車を走らせると、町中がホコリと雪で霞んでいた。
手が震えてハンドルが握りにくかった。


いつもの道が、瓦が落下してて通れない。
国道に出ようしたら、信号機が消えていて、私も同様してるのでかなり運転が危険だった。
次の道は、大きく陥没してるが、避けて何とか片側通行して進む。

途中、小学校の脇を通ると避難して校庭に集まっている。

瓦が沢山、道路に落ちていたり、石塀が崩れていた。
人も沢山出てきている。

自宅はとりあえず、外観は大丈夫そうだ。
中に入ると家具の転倒はなく（奇跡！）、思ったよりも荒れてはおらず胸を撫で下ろす。

各部屋のガスの元栓を閉める。
自室は物が散乱してるだけ。


…何をしていいか分からない。
震えも止まらない。


お向かいさんの姿が見えないから、慌てて声をかけにいく。
中からおばさんが出てきてくれて無事を確認。
少しお話して、プロパンガスの栓の閉めかたを教えてもらった。
話したら少し気持ちが落ち着いた。

自宅のプロパンガスの栓を閉めようとしたら、大きな地鳴りがした。
地鳴りなんて初めて聞いた。


なんだか、うちの町、とんでもないことになっているのか…


ずっと大きな余震が続いている。

仕事場に戻ると、とりあえず事務所を片付け始める。
作業場の機械が倒れてるのをみんなで起こす。
停電しているので仕事にならないから、自宅待機してもらう。

私たちは片付けをして過ごし、母と姉と自宅の様子をもう一度見に行く。
自宅では寝られなさそうだから、仕事着の上にパーカーを着て、布団とお菓子（ララバー）とキャンドルナイト用のろうそくと懐中電灯をもって行く。

仕事に戻り、避難場所の公民館へ向かうことにしようとするが、また何故か出ようしない父。
みんなで説得し、姉と私、父と母、2台で避難場所に向かう。


避難場所は大混乱で、車が溢れかえっている。

お手洗いを借りると、水が少ししか出ないらしい。
町全体、断水もしているようだ。

乾パンを配っていたので、家族分4個ゲット。
避難場所の体育館はパンパンで、車中泊に。
乾パン、美味しくね～と食べつつ携帯でワンセグを見ると…

Σ(@A@||)

何これ…

東北、太平洋側、海に飲み込まれてる…

うちの町、震度6弱って！
色んな地域が壊滅状態。

恐い。テレビ見るんじゃなかった。


私が読んでいた2つのブログ、この事を言い続けていたのか…


避難所を離れ、軽は寝にくそうなのでセダン車に変えて、何もない畑に移動。

頻繁に余震が来るが、車なら安心。
寒さに耐えながら就寝。

大混乱の初日だった。